2012年7月5日木曜日

忘れてはいけないこと、忘れられないこと

今日は、ある方のブログからの転載です。






[編集手帳]読売新聞 2012.1.17

タマネギに涙はつきものである。「玉葱(たまねぎ)の皮剥はぐ時に易々(やすやす)と人にも見せて涙ながせる」(富小路禎子(とみのこうじよしこ))。別に理由があっての涙を、タマネギにこと寄せて流した経 験は歌人に限るまい
◆17年前の1月16日、兵庫県芦屋市の米津漢之(よねづくにゆき)君(当時7歳)と深理(みり)ちゃん(同5歳)は生まれて初めて、翌日の夕食用に二人でカレーを作った。兄と妹はこの記念すべき合作のカ レーを口にすることができなかった。二人は翌朝の地震で亡くなる…

◆「私には会ったことのない兄と姉がいます」。2年前、震災の追悼式典で小学6年生・12歳の米津英(はんな)さんが挨拶した。「わが家では毎月17日にカレーを食べます」。今夜もそうだろう

◆阪神大震災からきょうで17年になる。歳月は流れても、親御さんの耳には幼い二人がはしゃぎながら料理をする声がいまも聞こえるであろうことを思うとき、タマネギをむくお母さんの目頭は想像するま でもあるまい

◆カレーか、ハンバーグか、亡きわが子の好物で献立を考えているお母さんは多いことだろう。1月17日のタマネギは、3月11日のタマネギは、普段にまして目に染みるはずである。



カレー好きだよねみんな…




0 件のコメント:

コメントを投稿